第二講では、どんな体勢でも施術できるようにします。施術の仕方と、セリフ(問題提起からのセルフケア提案)のあれこれを動画にしています。
【施術あれこれ】
<頚部施術>
首の施術の質問が多かったので、動画にしました。過伸展の度合によって施術を変えています。首のフラクタルは講義で説明します。
*色々な体勢での施術*
どんな体勢でも施術できますが、まずは仰臥位のベーシックをしっかりマスターして下さい。同じような考え方で他の体勢でもできますので、下記に動画にしていますのでご確認下さいませ。
<うつぶせベーシック>
症状があまりない人には、仰臥位ベーシック+うつ伏せで一連にしていますので、けっこう使います。うつ伏せからでも内臓など施術できますし、背骨や仙骨を触りやすいので、問題提起もしやすいです。
<側臥位ベーシック>
仰臥位をやって、肩、膝、股関節などを施術したいときに多用しています。膝、股関節は手技がそのままセルフケアになりますので、説明もしやすいです。
<座位ベーシック>
当院では激痛で寝られない場合、四十肩、ぎっくり腰などの場合に使っていますが、頻度は少ないです。ただ、激痛の場合には寝転がると起きれなくなってしまう方もいるので、そんな場合は寝かさないほうが得策です。
【セリフ(問題提起)あれこれ】
施術の箇所と問題提起からのセルフケア提案までを各箇所で動画にまとめました。
<後頭骨・側頭骨セリフ>
後頭骨は仙骨や目との関連で、骨盤や腰痛の話をしたり、目の疲れ、頭痛、不眠などの話を振ってみます。側頭骨は耳鳴りや顎との関連が強いので、かみしめや歯の治療などもヒットしやすいです。
<あごセリフ>
顎はまずはかみしめ、歯の治療がヒットしやすいです。もしくは片側の腰痛、足の重だるさ、むくみ感などの話も聞いてみて下さい。
<足セリフ>
基本足を施術して、カチカチですねと指摘します。安全靴や革靴、立ち仕事、デスクワーク問わず足首、距骨、アキレス腱、かかとはほとんどの人が動きが悪くなっています。肩でも腰でも首でも足首との関連を伝えると「へー」となりやすいです。また、足の指を施術しながら、腕の疲労を指摘するのも面白いです。
<おなか下腹部セリフ>
下腹部では生理痛や便秘をしてきするとイメージしやすいです。生理痛は普通だと思っている女性も多いので、ないのが普通、夜の出血、日数なども指摘できると、なるほどとなります。便秘も同様で、出ないのが普通になっている方も多いので、一食一回を目指して指導することで、長続きします。
<左のおなかセリフ>
左は胃や膵臓など消化器系の疲労を指摘します。ストレスに置き換えると、先々(未来)の不安感と対応します。細かい臓器が専門の方は細かく指導してもらえればと思いますが、当院では時間や枠の関係上、消化器系の疲労で「おなかの調子どうですか?」くらいで十分足りています。
<右のおなかセリフ>
右は肝臓としています。慢性的な疲労やストレス、寝不足や食べすぎなど、関係することは多いので、「肝臓が疲れてますね。心当たりはありますか?」で十分です。ストレス的には(過去の怒りの発散不足)としています。食べ物での指摘は小麦と砂糖くらいにしています。
<腎臓セリフ>
腎臓は冷えやアレルギー、狭窄症や坐骨神経痛のような症状と関連させています。この施術で鼻がけっこう通ります。小話的には、「トイレが近いとか、夜目が覚めたりとかありますか?あとはアレルギーとかも関係ありますけど」のような感じで、頻尿とか尿漏れとかを自分で言ってくる人もいます。
<指セリフ>
指はとにかく「こわばり」という言い方が、多くの方にしっくりきます。肩やひじ、膝などと関係すると思っていない方、今までに言われたことがない方が多いので、ポイントになります。セルフケアにもつなげやすいので、ぜひマスターしてください。
<背中セリフ>
背中は肩甲骨や肋骨との関連から、呼吸のしにくさ、息苦しさ、不安感、イライラ感とつなげて話をするとヒットしやすいです。喉の異物感などにもつながります。あとは右左に特徴があれば、前述の内臓とつなげて話をしてみて下さい。
コメントを残す